リレバンは顧客本位なのか。

地域密着型金融(リレーションシップバンキング)。

事業性評価や、長期的な企業との関係で蓄積した情報に基づいて融資判断を行う手法。

 

決算内容や業績評価のスコアリングだけでは判断できない情報を地域金融機関は得ており、それに基づいて金融支援を行っていくことが求められているみたいな感じでしょうか。

 

入金・支払いも自行を指定させ、カネの流れを把握しながら、大丈夫だなと思ったら融資。もちろん担保や保証協会の保証を付けて。

 

正直、メインバンク化を図って融資しながら、ほかの金融商品なども販売し、なんでも言うことを聞くいいお客さんを作っていっているようなイメージ。

収益的にも保全面でもそれがいいんだろうし、良く言うと「パートナー」を増やしていいく。

 

お客さんはメインバンクに取引を寄せれば寄せるほど、他行からの情報も入らなければ、取引の選択肢も狭めているような気もして。

 

一か所しかない梯子外されたら終わりでしょう。

 

リレバンていう考え方は良いとして、金融庁の求めるところと現場との乖離や、それが業界を取り巻く時代変化に対応していけるモデルなのか、もっと検証してほしい。

 

もう学生にも相手にされない業界なんだから、年配のベテランたちが「顧客本位」について考えて、「金融サービス業」であることを認識してほしい。

 

偉そうなこといってるようだけど、実際に融資業務をおこなってての感想です。